小林あずさ・林千歩 二人展

小林あずさ・林千歩 二人展

2021年07月23日(金)-2021年08月01日(日)
roid works gallery

roid works gallery Exhibition of two artists
人格的世界観の育て方
How to grow Personality Weltanschauung

この度、roid works galleryにて、7月23日 (金) から8月1日 (日) まで、小林あずさ、林千歩による企画展「人格的世界観の育て方」を開催いたします。
本展に題した「人格的世界観の育て方」の “世界観” という単語は、日常において何気なく使う言葉ですが、言語的に元を辿ると、ドイツ観念論哲学の祖であるイマヌエル・カントが『判断力批判』(1790年) のなかで使用した用語 ”Weltanschauung” (ヴェルタンシャウン) に由来する単語であり、原義的にいえば、それは、より豊潤な含みを孕んでおり、主体的な感情と意志を持ってして、各々が世界の意味を問う態度を表明する言葉です。
そして、本展において、小林あずさと林千歩の両名は、それぞれが、ペインティングにおいて、継続的に採用してきた、“あみだくじ” と”系統樹” のモチーフを起点として、異なりながらも線の記述という点において通じるモチーフを全面的に展開させ対比することで、絵画それ自体が無数の線の集合であること、また、生における “世界観” を線として見立てたとき、混じり合って繋がることもあれば、互いに矛盾することもあるという、“世界観” とは、個人内に存在しながらも、客観的存在としての世界とは異質であり、それは他者をも含んでいるということ、その意識レベルにおいての自他性の投影像として、本展および出展作の発表をおこないます。

開催概要
名称 : 人格的世界観の育て方
会期 : 2021年7月23日 (金) – 8月1日 (日)
会場 : roid works gallery (東京都文京区湯島4-6-12 湯島ハイタウンB棟 1F)
時間 : 12:00-19:00
休廊 : 会期中無休
出展作家 : 小林あずさ、林千歩
企画 : 林千歩、西田編集長 / キュレーション : 西田編集長
協力 : TAV GALLERY
ビジュアルデザイン : 村田実莉

小林あずさ KOBAYASHI Azusa
1988年横浜市出身。2013年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、パリ国立高等美術学校での交換留学を経て、2021年東京藝術大学美術研究科絵画専攻油画後期博士課程修了、博士号取得。自身の作品を「言語」の代替として、すでに知っているもの同士をつなげ、知らないものを見るために制作を行う。モチーフが単語であるなら、構図は文体であり、自身は筆記具であるとしている。主な展覧会に「絵画シリーズ3」(個展, ギャラリーQ, 2021) 、「コミテコルベールアワード2019-令和:新しい時代-」(東京藝術大学大学美術館 本館, 2019) 、「ダブルスライド」(個展, TAV GALLERY, 2018) 、「燃素」(個展, awai art center, 2018) など。
http://kobayashi-azusa.jp/

林千歩 HAYASHI Chiho
1988年東京都⽣まれ。2018年東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻後期博士課程修了、博士号取得。⾃らを被写体に主に映像作品を手掛け、現代的な事象に⾃⾝の空想を重ね独自の世界観を⽴ち上げる。主な展覧会に「Try the Video-Drawing」(共同企画, TAV GALLERY, 2021) 、「PUBLIC DEVICE -彫刻の象徴性と恒久性-」(東京藝術大学大学美術館陳列館, 2020) 、「Festival Seni Media Internasional 2019」(インドネシア国立美術館, ジャカルタ・インドネシア) 、「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館) 、「Transitional」(森美術館企画, Asia Now, パリ・フランス, 2018) 、「アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2016」(バングラデシュ・シルパカラ・アカデミー, ダッカ・バングラデシュ) 、「瀬⼾内国際芸術祭2013」(小豆島・香川) など。
https://chihohayashi.com/

展示の様子を 360°パノラマでご覧いただけます。[こらから